2.婦人靴流行の修理

大流行した厚底ブーツや厚底サンダルもあまり見かけなくなり、変わりに細めの
ピンヒールが多く見受けられる様になりました。
昨年からこの傾向はありましたが、今年は徹底しそうです。
エレガントでキュートなピンヒールですが、履く上で以下の様な注意点があります。

1)カカトゴムが減りやすい。
小さな面積に体重が乗ってきます。
どうしてもゴムの減りは早いです。
強化ゴムを使うケースが多いですが、金具が見え始めたら即、交換しましょう。
また、ゴム減りをチェックする場合、必ず左右両方見ましょう。
減りすぎてしまうと、削らねばならなくなり、高さが低くなります。
ryukou1.gif (5648 バイト)  この様な事にならぬ様、注意しましょう!
 スタック(ヒール)部が金属の場合、特に注意。
 減りすぎると前の強化ゴムのピンが抜けなくなります。
 もし、靴修理店に断られたら、弊店にご相談下さい。
2)ヒールが折れやすい
下の2枚の画像は、両方ともヒールが折れています。
上部側で急に細くなるヒールをよく見かけますが、靴への負担も大きい様です。
ryukou2.gif (7556 バイト) この様なヒールの形状では、スタック交換はできま

せん。
 折れた箇所に特殊材を塗り込み、戻しました。
ryukou3.gif (7080 バイト)  革を巻いている為、判りにくいですが、ポッキリ折れています。
 このケースでは、ヒールを丸ごと違う形状のものに交換しました。
3)カカトゴム交換時、ヒールが割れやすい
プラスティック樹脂の素材で、革も何も巻いていないヒールが増えています。
カカトゴム交換時には、割れてしまうケースも多く、修理店から断られるケースが多い様です。
割れてしまった場合でも、弊店にご相談下さい。
革等何も巻いていないプラスティック剥き出しの素材です。
非常に割れやすい事が特徴です。
写真は修理済み。